こんにちは。
愛知、岐阜、三重で活動しているパーソナルトレーナーの鬼頭です。
だんだん暑くなってきて、ダイエットをスタートする人も増えてきましたね。
僕の周りでも「これって何キロカロリー?」とか「1日にどれぐらいカロリーとったらいいんだろう??」と、今まで全然気にしていなかったのに、急にみんな食べ物のカロリーを気にしはじめました。
わかりやすいですね。笑
今日はそんなカロリーを気にしているあなたに朗報です。
ダイエットにカロリー計算は必要ありません。
明日からカロリー制限しなくてもOKです。
その理由について書いてみようと思います。
世の中のほとんどの食べ物に記されている、カロリー
多くの人は「カロリー」を目安にダイエット中の食事量を決めているのではないでしょうか?
コンビニやファミリーレストランなんて、全てのメニューにカロリー表記されてますもんね。
最近カロリー関連で驚いたことがありました。
コンビニのサラダのドレッシングが別売りだったことに驚いたんですが、更にそれぞれのドレッシング毎にカロリーがしっかり表記されていたことに
「うわぁ、こんなとこまでカロリー計算してるんだ。お疲れ様です。」
とコンビニ側の苦労を労いたい気持ちになりました。笑
でもそれだけカロリーを気にしている人が多いってことですよね。世の中に。
基礎代謝カロリーよりも摂取カロリーが下回れば痩せる!というルールを聞いたことがある人は多いと思いますが、それ自体が全て間違っているとは思いません。
ただ、カロリーを信じすぎるとダイエットは失敗しやすい。というのはハッキリと言えます。
実際、僕は自分が30kg以上ダイエットした時もカロリー計算したことないですし、お客さんにもカロリー計算してください。とは1度も言ったことがありません。
カロリーの計算方法(算出方法)
僕がカロリー計算をしない1番の理由は人間の体の反応と関係ない算出方法だから。です。
そもそもカロリーというのは特殊な機械(ボンベ熱量計)の中である物質を燃やしたら水の温度が何度上がるかという単位です。
ウィキペディアより引用
つまり、人間が食べてどんな反応が起きてどのような結果が出るか。ということには無関係です。
更にいうと糖質や脂質の代謝には個人差(受容体の遺伝のより代謝に差がある)があるので、そういった反応の差異を考えると、
「ダイエットの成功にはカロリー計算が全てだ!」
的な発言を聞いたりすると、ジトッとした視線を送りたくなります。
3大栄養素のカロリー
- タンパク質
- 炭水化物
- 脂質
この3つの栄養素にはそれぞれカロリーがあります。
★1gあたり
タンパク質=4kcal
炭水化物=4kcal
脂質=9kcal
タンパク質と炭水化物は同じ1g=4kcalです。
カロリーという数字で見ると、タンパク質と炭水化物というのは人体に全く同じ影響を与えるものに見えてきますよね。
でも実際に100gのタンパク質と100gの炭水化物が人に与える影響は全く同じでしょうか?
多くの人は「NO」と答えるでしょう。
それなのに、カロリーは同じ。
カロリーの計算内だったら、炭水化物や砂糖のみ摂取していても太らないのでしょうか?
そんなことはないですよね。
違う、違う。バランスよくカロリーを摂るんだよ!
こういった極論を言うと、必ずでてくるのが「バランスよく」という、いかにも曖昧で万能なワード。
じゃあそのバランスというのは何を基準に決めるのでしょうか?
1個基準を見つけました。
タンパク質13〜20%
脂質20〜30%
炭水化物50〜65%
(日本人の食事摂取基準(2015年版)
これを自分の「基礎代謝」のカロリーに当てはめて、基礎代謝を超えないように調整していけば徐々に痩せていく。というのが通説ですね。
こうやって文字で見ると、いかにも簡単そうです。
でも多くの人はリバウンドしたり、ダイエットに失敗したり、うまく減量できなかったりします。
なんででしょうか?
理由は簡単で、みんなカロリーという数字を信じすぎているからだと僕は思います。
機械でお湯を沸かす力と人間の体脂肪をエネルギーとして燃焼する力を、まったく同じものさしで測って並べても、その成功率は低いんじゃないでしょうか。
じゃあカロリーではなく何を信じるか?
ここが問題であり、1番伝えたいことです。
- どれぐらいカロリー制限したらいいかわからない。
- カロリー制限して失敗したことがある。
こういう人はまず食べ物の「重さ」を計りましょう。
自分が食べたものの
- 種類
- 重さ
この2つを把握することが重要です。
具体的には
タンパク質〇〇g
炭水化物〇〇g
脂質〇〇g
という風に。
しかもタンパク質なら何の肉を何グラム食べたのか?魚からタンパク質をとったのか、貝類なのか。
炭水化物や脂質なら、ご飯なのか、パンなのかうどんなのか。
野菜はどんな野菜を食べたのか?
これらの「重さ」を日々チェックしていきましょう。
同時に体の様子をチェック
日々の食事の重さを計るとともに、自分の体の状態も細かくチェックしていきましょう。
- 体重
- 体脂肪率
- ウエスト
はもちろんですが、どの肉を食べた時が1番体重の減りがいいか。魚の方が減りがいいか?
野菜が不足している時と十分に摂取できている時の違いは?
肌のツヤや便通はどうか?
などなど本当に小さいことでもいいので、記録します。
カロリー計算の落とし穴
それはほとんどカロリーのない野菜や海藻類などを全部ひっくるめて無視してしまうことです。
炭水化物とタンパク質のカロリーが同じ「4kcal」と表現されてしまうのと同じですね。
カロリーを信じすぎて盲目になっている人からすると、タンパク質と炭水化物が人体に与えるパワーはほとんど同じでしょう。
もっとひどい場合、カロリーのない野菜や海藻は「太る、やせる」に関して全く影響がない存在とも捉えることができます。
でも本当にそうでしょうか?
冷静になって考えるとそんなわけないのですが、いざファミレスでメニュー表と睨めっこが始まると途端に盲目になるのが人間です。
「それは極論だ」
と言われるかもしれませんが、実際はそれが原因でダイエットに失敗している人がたくさんいるのだから放っては置けませんよね。
まとめ
ダイエットにはカロリー計算、カロリー制限は不要です。
その代わり「重さ」をきっちりと測って把握すること。
なぜか?
それはカロリーと違って「重さ」は「リアル」だからです。
どう言い訳しても逃れようのない事実。
白米100gを80gにすれば、必ず摂取エネルギーは減っていますし減量はうまくいくでしょう。
でも100kcalを80kcalにしても、食べたもの次第で必ずしも減量にいい影響があるとは言えません。
ダイエットを成功させたければ、カロリーを信じすぎず「重さという現実」と向き合うことが大切だと僕は考えています。
カロリー制限でダイエットをしようと考えている人は一旦カロリー計算をやめて、ホームセンターで「キッチン用のはかり」を買いに行ってみては?
それでは!
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