こんにちは。パーソナルトレーナーの鬼頭です。
「仕事が忙しくて、ストレスで太っていく一方だよ・・・」
こんなこと呟いたことありませんか?
ストレスという後ろ盾に守られながら、すくすく脂肪蓄えていませんか?
残念ですがストレスで太ることは絶対にありません。
その理由と、逆にストレスを利用してダイエットに活かす方法を今日は紹介したいと思います。
ストレスにエネルギー(カロリー)はない
ストレスはゼロカロリーです。
例えば極端な話、実験用のマウスに餌を与えず、ストレスだけ与え続けたらどうなりますか?
当たり前ですけど、餌を食べなきゃ太りません。笑
言葉遊びになってしまいますが、
「ストレスで太る」ではなく
「ストレスが原因で太る」が正解ですよね。
つまり、ストレスを感じたその後の行動によって太るということですね。
ストレスで痩せる人もいる
逆にストレスが原因で痩せる人もいます。
僕の友達でも、
「失恋した・・・ショックで飯が喉を通らない・・・」
「仕事が激務すぎて、ご飯食べるのが面倒くさい・・・」
「鬱で食べる気が起きない・・・」
こんな人たちは、どんどん痩せていきます。
この人たちはストレスを感じているのにもかかわらず、太りません。
じゃあストレスが原因で太る人は、何で太ってしまうんでしょう?
ストレスで太るわけではなく「過食」で太る
ストレスを感じた後に過食(食べ過ぎ)に走るタイプと節食(食べるようが減る)になるタイプと2タイプの人がいます。
おそらく、このブログを読んでくれているあなたは過食になるタイプでしょう。笑
その原因は、自律神経の乱れにあります。
自律神経とは
自律神経とは、循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために24時間働き続けている神経です。
主に昼間や活動している時に働いている、交感神経。
安静時や睡眠時に働いている、副交感神経。
この二つの神経がバランスよく働いているから、僕らは規則正しく生きていくことができてるんですね。
自律神経様、ありがとう。
ストレスによって自律神経のバランスが崩れると人は「過食」になりやすいと言われています。
ストレスホルモン、コルチゾール
コルチゾール(Cortisol)は、副腎皮質ホルモンである糖質コルチコイドの一種であり、ヒドロコルチゾン (hydrocortisone) とも呼ばれる。炭水化物、脂肪、およびタンパク代謝を制御し、生体にとって必須のホルモンである。3種の糖質コルチコイドの中で最も生体内量が多く、糖質コルチコイド活性の約95%はこれによる。ストレスによっても発散される。分泌される量によっては、血圧や血糖レベルを高め、免疫機能の低下や不妊をもたらす。
wikipediaより引用
このコルチゾールというホルモンの働きも、ストレスで太る原因になります。
自律神経と働きは似ていて、僕たちがストレスを感じた時にバランスを整えようとしてくれます。
でも、体内のコルチゾールレベルが高い状態になると、血糖値を維持するために筋肉の合成を抑制し、分解を亢進させてしまいます。
さらに脂肪の代謝も制御してしまうため、過剰に分泌させたくないホルモンです。
筋肉が分解されて、脂肪の代謝を制御。
なぜそんな太る働きをするのか?という疑問に思うかもしれませんが、理由は簡単。
体を危機から守るためです。
ストレスというのは人間にとって「危機状態」なので、脳は防衛モードに入ります。
筋肉は人間にとって「燃費の悪い(エネルギーを食う)もの」
脂肪は人間にとって「優秀なサブタンク(エネルギー貯蔵庫)」
つまり、あなたを守る(太る)ための働きをしてくれている優秀なホルモンがコルチゾールなんです。
コルチゾール様、ありがとう。(でも太るからほどほどにしといてね)
ストレスを感じた時に食べたいもの=要注意
ここからが、逆にストレスを活かしてダイエットに活用していく方法。
人間の脳というのは本当に優秀で、防衛モード中は何を食べたら1番エネルギー効率がいいか?を考えて指令を出してくれます。
つまり、あなたが1番太る(生き残る)ために必要な食べ物を欲するようになります。
- ブドウ糖
- コレステロール
- 脂質
これらは脳の活動に必要かつ、優秀なエネルギー源なので、特に強く欲するようになります。
具体的には
- 甘いもの
- 脂っこいもの
など太りやすいと言われている食べ物ですね。
僕の場合、仕事で超ストレスを感じた時はとにかくビールが飲みたくて仕方なくなってました。
イタリア語とフランス語が出てしまうぐらい、脳がビールを欲してました。
僕が1番太るもの=ビール
僕は20年以上ずっとダイエットに悩んできたので、自分が1番太りやすい食べ物を知っています。
それはビールやジュースなどの糖質を含む飲み物です。(食べ物って言ったのに飲み物ですいません)
特にビールを毎日飲んでいた時期はかなり体脂肪率も増えましたし、増え方も早かったです。
大量にビールを飲んだ翌日も「まぁむくんで体重増えただけだろう」と構えていると、全然体重が戻らず見た目にも脂肪が増えていたり。
人それぞれ太る食べ物は違うと思いますが、僕にとってはビールでした。
そして今でも、すごく強いストレスを感じた時にはちゃんと脳がビールを欲します。笑(アルコール依存とは別)
脳は自分が太りやすい(脂肪を蓄えやすい)食べ物をわかっていて、ストレスを感じて防衛モードに入ると、それを欲するように指示を出す。
これも自分の生命を守るための本能なんですねー。
脳様、ありがとう。
つまり、「それ」を避ければ太りにくい?
ストレスを感じた時に欲するもの=太りやすいもの。
ということはそれを避けることができれば、かなり太るリスクは減るはず。
そうです。その通り。
だから、ストレスを感じてどうしようもなく欲している時は飲んで(食べて)しまいましょう。
それがポテトチップスなのか、ショートケーキなのか、じゃがりこなのかはわかりませんが。
ストレスのない普段の生活であなたにとって太りやすいであろう「それ」を制限してください。避けてください。
それこそが、ストレスを利用してダイエットに活かす方法です。
まとめ
■「ストレスで太る」ではなく「過食で太る」ということ。
■ストレスを強く感じるとコルチゾールが分泌されてしまうということ。
■ストレスを感じた時には、自分が1番太る食べ物を欲するということ。
■その上でその食べ物をできるだけ避けて生活していくことで、ダイエットに活かすことができるということ。
ここまで読んでくれたあなたは、早速今日から
それでは!